タニタは体脂肪計で一躍有名になった会社です。
しかし元々は「健康をはかる」ことがベースです。
タニタが体脂肪計を発売開始したのは1992年のことです。
当時は体重計しかなく、市場には「オムロン」や「パナソニック」といった大手が参入していて体脂肪計の市場は一気に大きくなりました。
しかし最近では社会情勢の影響を受けて、価格が下がってきています。
少し前までは1台あたり数万円もしていたものが、今では1万円を切る商品がたくさんあります。
そのため体脂肪計の売れる台数が増えても売上金額は伸びないのです。
今回のタニタ食堂の人気によってわかることは、健康やダイエットに興味を持っている人はたくさんいることがわかります。
タニタ食堂の本が話題になり人気となっているのは、やはり背景に「健康」というものがあるからだと思います。
多くの人が「健康になりたい」とか「健康のために体にとっていいものを食べたい」という思いを持っているからです。
こうした欲求は今後ますます増えていくと思います。
これは物に対しての欲求よりも、健康など内なる部分へ価値を見出している人が多くなってきているからだと思います。
そしてタニタの場合、レシピ本などをうまく利用して会社の知名度を上げることに成功しました。
これまでタニタという会社を知らなかった人も、タニタ食堂の本をきっかけとして「タニタが体脂肪計を作っている会社」と知ることができたわけです。
体脂肪計の市場を伸ばしていくためにも、本や雑誌などのメディアやネットを活用した今までとは切り口の違った方法で認知させることが必要なのかもしれません。